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松野屋が選ぶ棕櫚(シュロ)ほうき

1945年から自然素地を中心に生活雑貨を扱う荒物問屋です。職人がつくる簡単に買える日用品を揃えおり、町工場や農家などに足を運び、つくり手と買い手の橋渡しをしています。松野屋の選んだ日用品は気軽に使え、丈夫で長持ちです。長く使うことによって経年変化を楽しみながら生活を楽しむアイテムの数々は職人さんの愛情を感じる物ばかりです。

≪棕櫚ほうき≫

≪棕櫚ほうき≫

棕櫚(シュロ)とはヤシの木の一種の樹皮こと。シュロは水に強く、弾力性があり、南国では屋根材に使われたりもします。国内に生育しているシュロでほうきに使えるような良質なものは本当に少なく、海外の良質なものも使われているそうです。和ぼうきのイメージが強いのですが、フローリングの床から和室まで万能です。細くしなやかな繊維が細かなゴミも逃がさずからめ取ってくれ、掃除機やフローリングワイパーより隅々まできれいになります。油分を含んでいるのでホコリが舞い上がらず、使い続けることにより床やタタミは天然のワックス効果で輝きをまします。使っているうちに先はそってくるのですが、そってしまった先の部分だけを切って揃えれば、買った時のようになり10年以上は使えます。耐久性に優れ、しなやかで使い勝手のいい掃除道具なのです。

棕櫚(シュロ)のほうきは、作る職人も減っていて、とても貴重なものになりつつあります。ほうきを細かく見てみると、玉と言われる束を銅線でしめ、作られているのが分かると思いますが、銅線の閉め具合や金具の止め方で掃きむらのない良いほうきになるので熟年の技が必要なのです。玉の数でボリュームや重さも違いますが、幅の広い7玉の方が掃けるスペースは広く、5玉の方は軽く、小回りが利きます。お部屋の広さや好みによって使い分けられます。3玉のダルマほうきやはたきは窓の桟、棚まわり、幅木の上などあると便利な一本です。掃除の道具がいいと、その時間も楽しくなり、お家の中はいつもきれいでいられますよね!

≪使って頂く前に!≫

≪使って頂く前に!≫

シュロのほうきを使って頂く前に知っておいて欲しいことがあります。使い始めには必ずと言っていいほど粉がでます。樹皮をそのまま巻いたほうきからはシュロ粉(くず)がでます。外で一度掃い落として下さい。使っていくうちになくなりますので心配はいりません。タタミ掃除から使い始めると目に詰まり、せっかくの効果が半減してしまいますので使い始めはフローリング掃除からがオススメです。

≪長く使って頂くポイント≫

≪長く使って頂くポイント≫

いくらいいものを買っても大切に使わなくては、使う寿命は短くなり、使い勝手が悪くなり、使わなくなってしまいます。ほうきは先の角度が掃きやすさを決めますので、先を下に向けた状態で置いておかないこと。はねの原因になってしまいます。上向きにするか、掛けておくことをオススメします。ついたほこりや髪の毛は掃除の終わりに取り除き、清潔に保ちたいですね!簡単にはらい落とすことが出来るのも天然素材だからです。湿度の高すぎる場所や乾燥を嫌いますので、環境の良い場所に置き、まめにゴミを落とし、大切な掃除の道具として長く使い続けたいものです。

お掃除ロボットや掃除機、ワイパー類で掃除を終わらせてしまい、細かいところまで手をかけることの少なくなっている今だからこそ、昔から使われている掃除の道具に目をむけ、面倒だと思っている時間を楽しんでみませんか?掃除が行き届いたお部屋は居心地も良く、気分がいいものです。時間をかけて作られるほうきには温かさも感じます。シュロの束を作り、銅線で巻き、柄を付け、掛ける紐を通しなどの工程を考えると、職人さんの思いを伝えながら売っていきたい!使いたい!愛情のこもった物はいい!と改めて大切に扱って行きたいと考えさせられます。松野屋で扱う日用品には物語があり、思いが詰まっています。大和屋家具店ではそんな松野屋の商品をお話をしながら販売しています。まだまだ紹介しきれないお掃除道具や便利な荒物がありますので次回紹介させて頂きます。

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