大和屋家具店の井上です。　今回は飛騨の椅子の特徴を書きたいと思います。

一枚板のテーブルなどで「こちらの木目の方が温もりがありますね。」とお話しすると、「ああ〜なるほど、いいですね〜。」と共感して頂けます。では、逆にお客様から「木の温もりを感じる椅子ありますか？」こんなご質問を頂きましたら、個人的な感覚なのですが「飛騨産地の椅子をお持ちして、座ってみて下さい。」とお勧めします。

もちろん温もりに基準値などありませんし、他の多くの椅子も木製ですが、それでも何となく感じます。これが飛騨の椅子の特徴ではないでしょうか。

木工産地のある飛騨高山は、周りを標高３０００メートル級のアルプス山脈に囲まれ市の土地の９２％が森林です。歴史文化もあるそんな土地が人を育て、その人達が創る家具ですから自然と温もりが入り伝わってくる、そんな気がします。

もちろん、椅子やテーブルなどの『脚物』を得意とした産地ですから、材料の選別や高い技術の曲木やホゾ組加工など、クオリティーも申し分ありません。

色々な家具の選び方がありますが、温もりと言った視点で、長く愛用して頂く家具を選んでみてはいかがでしょうか。