大和屋家具店の井上です。一般に家具で使われている木材は10種類ぐらいと、それ程多くはありません。しかし植物図鑑などで調べると、驚くほど色々な樹木があります。世界中の樹木の種類から考えると、毎日使っている家具はほんの一握りの選りすぐられた樹木なのだとあらためて気がつかされます。また水をいっぱい含んでいる樹木から良い木材を作るには、板状に製材した後、長い時間をかけてゆっくりと乾燥させなければいけません。
その過程で板が縮む為、割れや反りが出ます。その他虫食いなど様々な条件をくぐり抜けて家具になっていると思うと、こいつらエリートなんだな〜って！
木は生き物だしあまり考えると変な思考になりましたが、肌感覚で伝わってくる木の良さはなかなか言葉では表せないです。
今の住宅は気密性が高いので、まれに少しだけ割れてしまう事もあります。当然個性的な木目もあります。そんな人がコントロール出来ない自然の多様性に富んだ材だからこそ、私達は価値を感じるのだと思います。
因みに乾燥機などで短時間乾燥も出来ますが、例えるなら一ヶ月で１０キロダイエットした時のように負荷が大きすぎる為、後から問題が出やすいです。
