こんにちは。大和屋家具店の浅井です。
4月に入り、春らしい気持ちいい天気が続いておりましたが、今日は、なんだかお天気も悪いみたいです。
さて、4月ということで、新入学、新学期ということでいろいろと揃えなければいけないものも多いかと思います。(これマジでタイヘンですね。♪♪)
家具の業界で言うと・・・そう 『学習デスク』です。
最近では、『うちの子は勉強しないから・・・』とか 『リビングで勉強するから・・・』という理由で
デスクを買わない親御さんも少なからずいらっしゃいますが、今日は、デスクについて
少しお話したいと思います。
デスクは子どもが最初に触れる家具
私も子どもの時、始めて自分のデスクを持ったことを今でもはっきりと覚えています。
保育園から帰ってきてデスクがあった時・・・今でも鮮明に覚えています。
そうっ あの抑揚感と申しますかちょっとだけ大人になったような、少し照れくさいような誇らしいような気分です。
そしてその後、自分の宝物をデスクに並べて、そこでお菓子を食べて、デスクマットを眺めて・・・(笑)
ただ、そのうれしさもすぐに忘れてしまい、デスクはあまり近寄らなくなりました。
今、思い出しても小学校のときあまりデスクで勉強した覚えはない・・・。
そして、デスクをフル活用しだしたのは、高校の入試のための受験勉強の時でした。そして、高校3年生までフル活躍してくれました。
いっしょに青春をかけぬけてくれた・・・(かっこよくいうと(笑))そんな同志の思いです。
高校生や大学生になって大きな身体で小学生の頃に選んだデスクを止む無く使っているのをみると・・・
その後、デスクを使わなくなるともったいないからとお母さんが座って趣味や家計簿をつけているなんて聞くと・・・
デスクなんてもったいない、いらない。というそんな感じになっていくのは容易に想像できます。
ただ、デスクは子どもが最初に自分の持ち物だとはっきりと自覚する所有物である。つまり自分の城であると思っています。
私は自分の経験から子どもが大人になっていくうえでデスクはないよりあったほうが絶対にいいと思います。
たしかに
私も小学校のときはほとんどデスクに座った記憶はありません。(おいおい・・・(笑))
夏休みの読書感想文を泣きながらやった思い出などはありますが、本当に小学校のときは緊急事態のときを除いて座りませんでした。(笑)
宝物を並べたり、泣きながら読書感想文を書いたり、孤独な受験勉強をしたりとか勉強する前にウォーミングアップと称してマンガを読み、そのままウォーミングアップのまま一日が終わってしまったりとか・・・(笑)
勉強のために買ったのに勉強してないだろっていう親御さんの気持ちは痛いほどわかります。
でも私は子どもが自分のデスク(自分の居場所)を通じて大人になっていくその過程がとても大切だと思っています。
・子どもながらに大人を感じながら机に向き合ったり、
・自分の世界に没頭したり
・受験に向けて必死に勉強したり
・大人になってデスクを眺め、あれこれと思いをめぐらしたり。
大人になったときに、デスクを見つめながらそんな時間の流れを感じてもらいたいなぁ~といつも考えています。
そして、自分が今、こうして大人になったとき、その当時、買ってくれたおじいちゃんやおばあちゃんの思いだったりとか
おとうさん、おかあさんの思いだったりとかを改めて気づかせてくれたりだとか・・・大人の階段を上っていく上で
デスク(自分の居場所)を通じて成長を感じることができるのがデスクではないかなぁ・・・そう思っています。
大和屋の考えるデスクのか・た・ち
世の中には、変身するデスクや子どもにとても親しみやすいかわいいデスクなどたくさんのデスクが世の中にあふれています。
ただ、大和屋家具店は、そんな流行(はやり)のデスクは今は、販売しておりません。
ここ数年、デスクのラインナップもはっきりしてきて品揃えもほとんど変化はありません。
大和屋の考える理想のデスクは、『大人になっても愛着を持って使えるデスク』です。
先程の話ですが、そもそも子どもの頭でデスクを選ぶから大人になって使わなくなる。
学習デスクというと、子どもが使うデスクと思いがちですが、子どもはいずれ大人になります。
大人になっても使ってもらうことを前提にデスクをほしい・・・そう思っています。
そして、自分の使ったデスクを、自分の子どもに受け継いでいってもらいたい・・・
そんな風に考えています。
『このデスクおじいちゃんが子どもの頃に使っていたデスクなんだよ。』って
自分のお孫さんに受けついてでいく・・・。すごくかっこいいなぁと思いませんか?
大和屋の考えるデスクのかたちは、大人になっても使える上質なデスクです。
そして、それを使っていく人をイメージしながら品揃えをしています。
家具は、使い方によって人よりずっとずっと長く使うことが出来ます。
古くなったから捨てるのではなく、それがかっこいいデスクにしてほしい。
それをイメージしながら大切にかっこよく使っていただきたい・・・そう考えています。