大和屋家具店の井上です。
みなさまは、瀬戸内に行かれたことはございますか?
私は何年か前にしまなみ街道を自転車で往復したことがあります。
さらっとしたやさしい風を浴びながら、美しい景色の島々を渡って行く道は
正にサイクリストの聖地でした。
そんな瀬戸内の穏やかな環境で生まれる家具達を、今回ご紹介いたします。
私たち人間も年齢とともに重ねてきた経験が表情や言葉にでるように、
家具も時間が経つほど独特の味わいや色が出てきます。
今はCAD(キャド:コンピューターによる設計支援ツール)で描いた家具の図面を
そのまま機械で仕上げられる時代です。
企業では、いかに早く、手をかけずに、コストを下げて生産することが重要視されています。
その中で採算は合いにくいけど、できるだけ手をかけ想いを込めて作る瀬戸内の家具。
お客さんが手でさわって『やさしい手触りだな』『良い品だな』と感じてもらうものだから『手をかける』。それをプライドとしてやっているそうです。
この先AIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)はますます加速していき、今よりもっと人の手で作る事がなくなっていくでしょう。
技術や知識は均一化し、人の手で作る価値は唯一想いを込める事ではないでしょうか。
すべてのモノは作っている人や場所などの環境によって雰囲気が変わるものです。
どんな人がどんな場所で・・・
これからもストーリーのある『温もりが感じられる』家具をご紹介していきたいと思います。