こんにちは大和屋家具店の岡井です。店頭に並べる物を選ぶ時にいつも思うことがあります。これ、使っていくうちにどんなふうに変化していくのかなぁ？どのくらい使って頂けるのかなぁ？どんなお客様に選んで頂けるかな？などいくつものポイントがあり、その条件に当てはまる物しか店頭には並びません。このポイントの中のかなりの割合でクリアしなければいけないのが経年変化です。お客様に使って頂き、育てて頂いて良くなるものの事です。育てることの出来る物。長い時間が経過しても色あせない魅力と、それ以上の状態を保てる物もいいです。
その時を楽しむ物は簡単に言えば雑貨。今から長く使う物は道具でしょうか？当てはまらない物もありますが、大和屋では道具に近い物を販売していきたいのです。使っていくうちに愛着が沸き手放せなくなるようなお気に入りになって欲しいと思い販売しています。
石川県 白鷺木工の桜のお椀3年物。使わない週はありません。
（左）新品（右）3年物
新潟県で作られる竹のザル3年物。ダイレクトに揚げ物も置いちゃいます。
麺類だって美味しく頂けます。
（左）新品（右）5年物
新潟燕市で作られる焼き付けステンレスのカトラリー3年物。
はげた感じがカッコイイ。
冬の定番となっている7年物のクリッパンのスロー。
やわらかく少し毛玉になっている感じがまた愛おしい。
毎日使わないことのないイッタラアアルトのグラス7年物。
今は製造されていないカラーも大切に使う。
これ、私の私物です。ほんの一部ですがご紹介させて頂きました。
使い慣れていくうちに愛着が沸き手放せないものになります。
使わないと、この姿は見せてはくれないのです。職人が丁寧につくる物はそれに見合ったお値段です。良いものだから使わないでとっておこう。しまっておこう。これでは物がかわいそうです。沢山使ってこそ、その物の良さを実感し、買って良かったと思えるのです。良いものを長く使う。作った人の事を考えてみる。物の良さを伝える。そして伝えられた方が又買って頂いて道具は未来に繋げられるのではないでしょうか。環境にやさしく無駄のないサスティナブルな生活を心掛けたいものです。そんなお手伝いをしたいです。そして自分もそうでありたいと思います。
