家具の読み物
実店舗便り

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モノの価値。

大和屋家具店の井上です。皆さんは直してまで使い続けていたり、又は持ち続けていたりするモノはございますか。今回はお客様からの修理依頼を通して改めて、モノの価値は自分の中にあると感じました。

 

写真の椅子は座り心地やデザインなど大変気に入って頂き、更に高さもいろいろ検討して特注して頂いたものです。ご新築に納品して数日後お電話がありました。ご親戚のお子さんが倒してしまい背もたれが折れたとの事。電話越しにお気持ちを察し、遣る瀬無い気持ちになったのを覚えています。

 

実際に椅子を後ろに倒してしましい、背もたれが破損する事例は年に数回はありますが。

 

 

私事ですが、先日自転車を新しく購入しまして、それを機に22年間乗ってきた自転車を捨てるのではなく整備てし保管しとこうと思い、ショップに持って行きました。お店の方はその自転車を見て、「もうガタガタだし十分減価償却出来てるんじゃない」っと言われました。

減価償却か〜・・・

しまなみ海道をツーリングした楽しい記憶や、事故して顔面骨折した痛い思いでや。結局整備はせず自分で綺麗に磨いて保管しています。

 

 

国内で丁寧にものづくりをされているメーカーは、其れなりのお値段はしますが修理もきちんと受けて貰えます。

修理が完了し戻ってきた椅子を見て、少し不思議そうに折れていた場所を撫でながら喜んで頂きました。

良いも悪いもいろいろな出来事を経験する事で、他人には分からない感情が、お客様やご家族にとって特別な一脚になったのは価値ある事ではないでしょうか。

 

 

修理完了!

修理完了!

 

 

 

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