家具の読み物
家具の選び方

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オイル塗装とウレタン塗装。

大和屋家具店の井上です。

今回は家具の塗装についてです。

受注生産が基本の国産家具の多くは、購入時に仕上げ方法として、オイル塗装もしくはウレタン塗装がお選びいただけます。これはご存じの方も多いのではないでしょうか。

ではどう選んだらいいのか少し深堀した内容でお話します。

 

まずどちらの塗装にも言える事ですが、特にオイル塗装場合は乾燥にしっかりと月日をかけた材でないと、購入後に割れたり反ったりすることがある為、製造の過程でそこに手間とコストをかけているかは重要です。ですから、例えば同じようなタイプのダイニングテーブルで価格の差があるのは、そういった材を丁寧に仕上げているのかどうかも関係しています。

 

次にオイル塗装とウレタン塗装の違いですが、よく聞くのがテーブルなどでコップの輪染が出来る出来ないといった事ではないでしょうか。

確かにオイル塗装はウレタン塗装と比べて染みになりやすいですが、木にオイルを染み込ませたシンプルな塗装ですから、簡単にサンドペーパーで削ることができ、自宅で輪染みや落書きなど消すなどお直しが可能です。(経年変化した色の家具は、一部分だけ削った場合、削ってない場所との色の違いが目立つことがございます。)

 

また無垢材の家具は長く使うことができ、アンティーク家具などは100年以上使われている物も多いです。使い込むごとに味わいが増し、新しいものには無い雰囲気は魅了的です。

 

 

大和屋家具店としても個人的にも、オイル塗装がおすすめですので、少しオイルひいきの話しとなりましたが、使っていくと塗装の違いでどのように変化していくかも知って頂いた上で、お選び頂ければと思います

左がオイル右がウレタン塗装。

左がオイル右がウレタン塗装。

国内製造の家具はウレタン塗装も薄塗りで美しく、パッと見た目ではオイルかウレタンか分からない製品もあります。

 

 

 

オイル塗装前。

オイル塗装前。

オイル塗装後。

オイル塗装後。

オイルを塗るとしっとりとした深みのある色になり、

木目も美しく際立ちます。

 

 

 

左着色、右無色。

左着色、右無色。

ウォールナット材の経年変化は色が明るくなる特徴がある為、

濃いブラウンの色味がお好きな方は、着色オイルの使用も良いかと思います。

(服などに色移りしますのでしっかり乾燥させる時間が必要です)

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