家具の読み物
家具の選び方

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椅子への拘り。

大和屋家具店の井上です。

 

3月も終わり今年の目標を再確認する時期が来ました。

ん~~積み重ねが得意じゃない私には見直しが必要ですね。

春が、気を取り直して再スタートします。

 

先日、担当営業の方に椅子の勉強会をして頂き、改めて知った作り手の想いをシェアしたいと思います。

まず、すべてのモノに言えることですが、どうしてそれなのか どうしてそうなっているのかは理由があります。そしてなぜ自分がそれを選ぶのかに繋がっている重要なポイントになっています。

シンプルで量産出来るものには、安価といった価値があり、拘った物には所有する喜びや使う満足感などの価値があります。良い悪いではなくそれぞれに価値があるだけで、どの価値を選択しているかということです。

 

飛騨産業の椅子はなぜその形状なのか意味があり、作り手の拘りが詰まっていました。

 

 

 

SEOTO

SEOTO

 

背もたれが浮いたデザインの為、肘下の接合部は強度を出しながら手に触れる場所の為滑らかな仕上がりに。

 

 

全体に浮遊感のあるデザインの為、座面と脚の間に空間があります。

 

 

座面前面が大きく傾斜している為、ハギ板の小口面が見えるため見た目を考え座面の木目は横方向にしてあります。

 

 

ハーフ肘の為、斜めに座る事を考慮して座面の掘り込みは浅めにしています。

 

 

テーブルと座面の木目が合わさって美しくスッキリと見える。

 

 

背もたれは、肘とフィンガージョイントでしっかり接合されています。

 

 

背もたれ下は手を掛ける事もある為、柔らかな曲線で加工されている。

 

 

 

 

CRESCENT

CRESCENT

 

 

フルアームはゆったりとした座り心地の為、座面の掘り込みも深くしてあります。

 

 

触覚をテーマにデザインされている為、指先が触れるアーム裏はやさしい丸みに加工されています。

 

 

アームは腕を自然に置いた時フィットする曲線形状に。

 

 

分厚い背もたれは一枚の曲木で製作している為、曲線と木目がとにかく美しい。

 

 

脚も美しい曲木で、椅子全体がほぼ曲線で構成させています。

 

 

背もたれの両端が大きくえぐられているのは、腕をアームに置いて後ろに引いても肘が当たらない様に、ストレスのない座り心地を実現する為。

 

 

小口面や木目の見え方で、同一材でありながら多くの色味と表情が楽しめる。

 

 

1脚で約100種類のジグ(加工するときに使うガイド)を使い完成する複雑な形状。

 

 

座面裏にある穴は、ジグに嵌めるもの。何年経っても修理する事が出来る椅子だから、敢えて開けています。

 

 

板座の椅子をお探しの方は、是非座って体感してみてください。お伝えしたい事がまだまだたくさんございます。

 

 

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