大和屋家具店の井上です。今回は、お客様にダイニングチェアの座面高を5cmほど低くしてお提案させて頂きましたので、その経緯と共に椅子選びのポイントとして情報提供できればと思います。
店内でお話を伺いますと、ダイニングセットの新調をお考えとの事でした。いくつかご質問いたしますと、椅子の座面に深く座ってもかかとが床に着く、今より低めのダイニングにしたいとのお考えでした。以前から私自身、食事をする椅子と寝具のマットレスは、家具の中でも身体の健康と密接な関係性があると思っていましたので、とてもすばらしい考え方だと思いますとお伝えしました。
日常がより良くなるものを揃える。
無いと困るので必要なものを揃える。
家具やモノに限らず何かをお探しの時、この意識の差はその後に大きく影響して来ると思います。
椅子とテーブルがあれば普段の食事には困りませんが。
脚カットの長さを5cmに決定した理由ですが、まずお客様に座って頂き浮いている足元に1cm厚の木の板を重ねながら置いていき、丁度いい高が4枚の4cmでした。
そこから実際の納品時には、脚の裏に床を傷つけない為のフェルトを打ち込みます。簡単には外れないタイプですが厚みが1cm程度ある為、4cm+1cmで(5cmカット)に決定しました。
カット後の座面高が38cmでしたので、テーブルの高さは65cmにしました。
あまり低くし過ぎると立ち難いなど問題がありますので、その辺りもバランスを考えてご提案いたします。
今回お客様は(布座)で(背もたれが比較的広い)タイプがお好みでしたので、
こちらで4脚ほどセレクトしてご検討して頂きました。
もちろん脚を5cmと大きくカットする為、見た目のバランスも考慮が必要ですし、写真のとおり座面の高さも少しずつ違います。