さて、本日は、先日修理させていただいた椅子のお話をさせていただきたいと思います。
インテリアショップ大和屋家具店では、お客様から修理の依頼をよく受けます。お客様が愛着をもって大切に使っていただいた家具の調子が悪くなってしまった時、修理をしたほうがいいのか?買い換えたほうがいいのか?の相談にのっています。
通常は、自前の修理工房で修理をしますが工房で手に負えないときは、メーカーのほうで修理してもらうこともあります。
今回のお客様は、椅子の張替えと木部の着色、それから一部、椅子がぐらついているものが合ったので、締めなおさせていただきました。
当初お客様は、買い替えを考えていましたが、椅子のほうを見させていただき、とても手の込んだ造りをしており簡単に安い椅子に買い換えてはもったいない椅子でした。
調べてみると1脚50,000円程する椅子でまだ製造しており取替えも可能でしたが、80脚なんとかきれいにしたいということで、予算の都合上、弊社の工房での修理となりました。
今回は、このまま昔の風合いを残すため布地のほうを外してからお洗濯しました。椅子の中のウレタンもへたっていましたので、ウレタンを交換しきれいになった張布をタッカーで留めていきます。
次は、木部のほうをきれいにしていきます。下の写真が修理前の写真です。細かなキズが多く、布字も汚れていて座面もぺちゃんこでした。中には、少しグラグラしている椅子もあり 締めなおしを行いました。このような椅子を修理にかけていきます。
まず下の写真のように椅子の塗装のトップコートをしっかりと研磨して剥離していきます。これもかなり根気のいる仕事ですが、研磨をしっかりしないときれいな仕上げになりませんので、根気よく時間をかけて研磨していきます。
その後、木部をスピーディーに着色し、すばやくウエスでワイピングを拭き取っていきます。拭き残しがないようにきれいに拭き取りしっかりと乾燥させます。
その後、2度ウレタンサンディング吹きを行い研磨、乾燥を繰り返して色を調整して時間をかけて仕上げていきます。
最後に仕上げのフラット仕上げで色が動かないようにして仕上げていきます。