本日、ご紹介させていただく家具は愛知県知多郡阿久比町のＹ様邸。壁面の収納をお考えとのことでご相談をお受けしました。工務店さんにお見積りを出したら完全に予算オーバー。ただし、ご主人様の趣味の本や仕事の本などをなんとか壁面にかっこよく、しかも少しでも安く収納したいとのことでした。家の内装ができあがったところで一度採寸に伺わせていただきました。当たり前ですが、お部屋の上のほうに明り取りの小窓がついていますので、かぶらない収納を考えなければいけません。

本箱と本箱兼飾棚を一つずつ横並びに並べていき、ジョイント穴でお互いの本箱をつなげていきます。通常だとひとつひとつの収納をつなげていくと側板のところがダブってしまいます。写真でご覧になるとわかるようにダブってしまいます。ただ、こちらの本箱は壁面収納対応なので、お互いの側板を一つにまとめることが可能になります。

側板の小口の部分の取り外せるようなっており、取り外した飾りの部分を組み合わせると、あら不思議。5つの別々の本箱は、ひとつの本箱にまとめることができました。60ｃｍの本箱を2つと85ｃｍの本箱を2つと85ｃｍの飾り棚の合計5本をジョイントでまとめました。組み合わせの種類をお選びいただくことでかなり自分の思い描いた収納に近づけると思います。実際にこのような本箱が存在することを知らないお客様も結構見えて、店頭で接客させていただいて、ご購入いただくことがたくさんあります。

たくさんの書籍を持っているお客様は、工務店さんに特注の収納家具をつくってもらうという選択肢も一つですが、組み合わせ家具(ユニット家具)という選択肢もあるということを図面を引く前に知っているとリーズナブルに収納家具を取り付けることが可能です。実際、Ｙ様も当初の造り付けの家具の約4分の1の予算でできたと喜んでいました。それは、ユニット家具は既製家具なので、手間がかからないことが値段に跳ね返ってきます。作り付けの家具、ユニット家具の特性を理解してうまく使い分けしていただくことが賢い方法だと思います。